2013年09月30日

「初秋の風に」






心の襞に 何を刻んでゆくのかは あなたしだい

その織りを たおやかに重ねて 未来に繋げてゆく

ひと針 ひと針 微笑みを浮かべて 正直に

優しく 地球時間を縫い合わせてゆくの…

初秋の 爽やかな風に 観音の姿が 言霊になって

中心に響くよ…

よーく 聴いてごらん

天から森を 抜ける風の香りに 古からの声が乗るよ

だあれのせいでもない すべては 己が引き寄せるものだから

明日の幸せは 今の想い方 感謝の大きさ 慈しみの振る舞い

この星と ひとついのちと 知ること

いつもより おしゃべりな十六羅漢の観音さま…

ありがとうございます



  


Posted by 本宮千照 at 10:26Comments(1)

2013年09月29日

「カンナ」







カンナ カンナ 遠い記憶

幼い頃 家のベランダの下の 小さな花壇に

艶やかな黄色を 誇らしげに咲いていた

父が 旅先から 球根を持ち帰ったのを うっすらと覚えている

霧のように ぼんやりと記憶のなかに うもれている

不意に出会った うす紫のカンナに 釘付けになった

父の会社の寮の ほんの小さなお庭 そこは 宇宙とつながっていたんだよ

父と 母と 弟と私の 慎ましやかな淡い生活

喧嘩も 咎めも 悔しさも すべて忘れて

いまでは 優しさだけが 心に残る

カンナが揺れる ありがたい秋の日に…

  


Posted by 本宮千照 at 09:49Comments(1)

2013年09月27日

「鈴虫の独り言」






鈴虫が 美しい声で淋しげに 話しかけてくる

ねえ 日本は大丈夫?

一国の首相が 軍国主義復活みたいなことを 言ってるそうだけど

あろうことが あろうことが…

わたしは その心配心を受けとめながら 

草むらを 虫たちを踏まぬよう さやさやと歩いている

子を持つ母親すべてが 不安な気持ちを抱えている

戦争を知っている全ての人が 眉をひそめ

憲法9条を 守らなくては!!と切願している

草むらの中の ささやかな命たちが 声を大にして

明日の地球を 心配している

だって…人は 神様の分け身魂ではないの?

人間に あこがれ 少しずつ魂の進化をしている僕たちだ

いつか 必ず 人となって この星のお役に立つことが夢なんだ

それなのに そんなこと 悪夢だよー

我欲が 太ると 初めから出直しなんだよ

せっかく 人として生かされているのに…もったいないー

はらはらするよ 慈しみあつて暮らしなさいよ

最期のチャンスかもしれないのに

軍事国なんて 言ってる場合じゃないよ

あらゆる戦い 傷つけ合いから 離れないとね

己を 平安に治めることが 先決だよ

もう わかってるの? ほんとに…


  


Posted by 本宮千照 at 14:22Comments(0)

2013年09月26日

「根っこの気持ち」






アスファルトが うねり うねり

隙間の土から 幾多の命が 顔を出す

桜の根は 地中を這って この息苦しい邪魔者を

どうしてくれようかと 力の限り 押してみたが びくとも動かない

そうとう手ごわい相手なので 根っこは 長い年月かけて  

じっくり じっくり 腹を立てずに 無心になって 

生きるだけをしていたら いつの間にか アスファルトを

持ち上げていたよ

あとのことは 天のみ知るぞ知ること…





  


Posted by 本宮千照 at 11:13Comments(1)

2013年09月25日

「秋の気配に」





大地を歩いて カポカポと充足する

一日 コンクリートを歩いてきた足が 喜んでいる

踏まれた草が ひゃひゃひゃ くすぐったいと笑う

思わず 大空を見上げる

こころを映す 天と地だ!







道の両脇から 曼珠沙華が迫ってくる

溢れるようにいた蟻さんも 姿を減らしている

草むらでも 秋の準備を始めているね

花も 色を移して 樹々の衣替えも 待ち遠しい

石仏は いよいよの秋の気配に 

ただ…しずかに しずかに微笑んでいたよ…





  


Posted by 本宮千照 at 10:17Comments(2)

2013年09月24日

「曼珠沙華の海」







ゆれる ゆれる 花火のように

魂の灯火を 待ち構えてる花びらたち

あの世と この世を結ぶ 彼岸の花よ

この季を 知ってか知らぬか 先祖の面影抱いて

赤子のような心 手向けて

久遠の 愛しき人と 時を共にするよ

光に煌く 真紅のさざ波に 生かされてる意味を

問うて 問うて…

このいま いまの御霊の歓び 忘れぬうちに…







  


Posted by 本宮千照 at 10:31Comments(0)

2013年09月22日

「もとは ひとり」






共に 生きて

ひとり去る

共に 暮らし

ひとり旅たつ

ひとは みな

ひとり 生まれて 

ひとりで 旅ゆくよ


  


Posted by 本宮千照 at 09:54Comments(1)

2013年09月21日

「伝えるために」






枝先ゆらして ゆーらゆーら

大地ふかく つながるよ

もたれかかる私の背中も 大樹のなかへ

とけいって 上へ上へと伸びている

地中の奥より 天に向かって歌ってる

誰にも 聞かれぬ 生命の詩を

涙を 流して歌ってる

この足も この手も 顔も 息も

そのことを 伝えるためにあるのに…



  


Posted by 本宮千照 at 12:00Comments(2)

2013年09月20日

「魂 よみがえりへ」






大和の 聖なるイヤシロチを巡って

風を感じ 水を感じ 大地を感じ 時の流れを

夢のように抱えながら 天地の和らぎに 身を任せて

澄み切った音霊を 大空に 大地に祝りあげたい…

生きとし 生きるものの平安を祈り 

透明な微笑みで 光の森と 安らかな大地の香りに

つつまれながら 大宇宙との繋がりを 身魂いっぱいに

感じ 森羅万象と静かに 息を合わせる

すると 体じゅうの細胞が 宇宙そのものだよ…思い出して

古の記憶を 呼び覚まし 宇宙の大愛を 忘れることなく

ひとつ いのちとなるときだよ

かんながら大和の 大ピンチ…


  


Posted by 本宮千照 at 11:19Comments(0)

2013年09月18日

「川のゆくえ」






この川を前に なにも言葉はない…

ただ川は 雨を抱きしめて 水かさを増し 流れゆく

めざすところに 淡々と 己を運ぶだけ

宇宙の意思のもと 

清められ キラキラになるまで

人のこころが 気づくよう…

神様の子供だと 知るまでつづく

地球浄化の よしなしごと…


  


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2013年09月17日

「嵐のあとで」







嵐のあとの 樹々のそよぎが嬉しい

あれだけの雨を 降らせた同じ空に 広がる陽の輝き

へし折れた植物たちは 新たな光に もうピンピンしてる

大雨で 羽を傷つけた アゲハ蝶は 今頃どうしているかなあ

陽光に 羽を乾かし 森めがけて 飛び立つことができただろうか

川が 表情をまるで変えて ごうごうと音をたて

過ぎ去った台風の 凄さを語っている

何事も なかったような顔して 青空は清々しく笑っている

どんな想いで 天は 大地を履き清めたのだろう

さあ…しっかりと 宇宙根源の意に沿って 生きなければ

いのちの 繋がりを 大切に 大切に 忘れないで…



  


Posted by 本宮千照 at 11:19Comments(0)

2013年09月16日

「台風へと…」







美しい空 茜色に染まる空を 天使の羽が

幾重にも 幾重にも重なりあい 煌めいて

こころの奥を 清く導いてくれる

虹色の大黒柱が 天中に立つ

空模様からは いつも 宇宙からのメッセージ

瑠璃色に輝く 大気のなかに 欲に駆られた人間の

撒き散らした罪が 漂い 生き物たちを 脅かす

どうか どうか これ以上 地球を 汚してくれるなよ

いつくしい生命の 生きる真の姿を 奪ってくれるなよ

みんな あたたかい源の懐に 還りたいだけなの

大きな愛となって 地球に大恩を 返したいね

有難う 有難う この嵐の 悲しみの声を 知って…

いま この星と共に 生きよう!




  


Posted by 本宮千照 at 11:49Comments(0)

2013年09月15日

「優しきもの」






やっぱり 来てよかった

蒸し暑い 挽歌の山の 夕涼み

いのちを 感じにやって来た

森のいのち

鳥のいのち

虫のいのちに 触れただけで

こころが 明るく満たされてゆくんだよ

誰もいない 山の空が いつも語りかけてくれる

色を 自在に染めあげ 心に優しき色をつけてくれる

雲は ゆっくりと動き 虫たちは 残り僅かな命を

精一杯 鳴いている

耳を 澄ますほどに それは喜びに溢れていた






  


Posted by 本宮千照 at 10:19Comments(1)

2013年09月14日

「人の 振り見て」






ある人の 至らなささを知って 己を省みる

わたしに縁する全てが わたしと繋がっているのだから

その人のそれは 合わせ鏡の ひとつぶん…

まだ まだ まだの 魂磨きを そっと教えてくれる

なにより 重たいのは 本人なんだよね

学ばせてくれる 反面教師

怒りにならず 許せてよかった…



  


Posted by 本宮千照 at 11:43Comments(0)

2013年09月13日

「あこがれ」





コスモス畑を 駆け巡る 

これからの地球の子供たち

わたしも 生まれ変わって

仲間に入れてもらいたい

ただ 無邪気にいられた あの幼き日々へ

人の 醜さ知らぬ 遥か昔へ

還れるものなら 還りたい…





 
  


Posted by 本宮千照 at 11:12Comments(1)

2013年09月11日

「両親に 改めて」





親元に帰る度に 沁みてくる じんわりあったかいもの

小さくなった体で 見送られて 玄関を出ると

じわーと 胸に切なく あったかいもの…

父は 大病もしたし 心臓が弱いから

俺は そう長くはないなあ…なんて言葉に 聞こえないふりをする

暇あれば 足を揉めだの 首を冷やすな 添加物をたべるな と

ついつい うるさく言ってしまう

母は 薬を飲んでないぶん 父に比べ 内蔵は丈夫だ

できることなら 二人に ずーっと いてほしい

ガリガリの よろよろでも なんでもいい

いてくれるだけで 有り難く あったかい…

ふたり わいわい言いながら 支え合ってる姿に

どれだけ 励まされているか…

あなたたちの 子供であることを 今更ながら

宇宙の深い 源の愛に 感謝致します!





  


Posted by 本宮千照 at 10:59Comments(2)

2013年09月10日

「古代蓮の宿」




咲き終えた 古代蓮が 種を抱えながら

顔をあげて 空に話をしている

おっきい葉は 虫たちの宿となり

カマキリは パタパタと音たてて 葉から葉へ

見事な ジャンプをしている

葉は 懐ふかく 手を広げて 

虫たちの命を 歓迎している

(これだけの 自然素材のお宿は どこにもないぞ!)

羨ましいほどの 無垢な命の気配に

足取りも 軽やかになったよ





  


Posted by 本宮千照 at 11:13Comments(3)

2013年09月09日

「お馬が 語れば?」







馬が 繋がれている

きっと 今日の行程を 全て終えたのだろう

私を呼ぶように 突然に泣くので 振り返れば

大きい順から 数匹のお馬が 並んでいる

その声は ここから 出してよーと 悲しい文句のようだったの

広い草原を さんざん走り周り

愛情も たっぷり与えてもらっているのかもしれない

でも ここで 広くもない馬小屋で 

頭を ゆらゆら 尾っぽも ゆらゆら

じっと 耐えてるように 見えるのよ

わたしは 馬肉にもされない 馬油にもされない

恐れを 一生持つことのない 幸せなお馬に 会ってみたい

 ねえ あの時 あなたは 何て言ったの?



  


Posted by 本宮千照 at 14:30Comments(1)

2013年09月07日

「コスモスになって…」








バーベキュー後の 河原

今年の夏も どれだけの生命が 焼かれたのか…

そのいのちは ここに揺れる 美しいコスモスとなって

宇宙の果てに 導かれ 新たなる何かと 蘇るのだね

初秋の空高く 思い思いに咲き乱れ 

その者たちへの 鎮魂の優しき詩を 

淡く 儚く 奏でている…



 


  


Posted by 本宮千照 at 11:06Comments(0)

2013年09月06日

「無明」








悪いと知っていて 行う

良いと知っていて 行わない

それを 無明という

生きとし 生ける者たちが この世を 

生ききることを 奪ってはならないことを 知ってて

伝えないことは 無明になるね

存在することが 宇宙と 繋がっていられるよう

真理と 離れないでいたい

それは 他の生命を 生かすこと 許すこと


  


Posted by 本宮千照 at 11:34Comments(2)