2008年02月26日

森を親い

ひとつひとつが愛しい神さまのかたち
木の目の年輪
ぐるぐるまわっていのちを運ぶ。

大氣の円を描いて光をとりこんで
素朴な和のなかに。

天然のかたちはどれもこれも慈しむほどに
優しく香る。

肌にふれて心を通わすと、内なるささやき、
心にしみてくる。

年を重ねるほどにこの星の歴史を抱きかかえて
光の波間に漂っている。

大地も樹も花も鳥も虫たちもすべてが息をして
神さまと話をしている。

我を滅し、光のなかに溶けこんでみれば
生きとし生けるものの愛のささやきが聴こえてくる。

すべてが生かし合って個個のいのちをささえている。

そう思ってほっこりしたら
し・・・んと涙があふれていた。



森を親い
photo by 上條光水



Posted by 本宮千照 at 11:19