2013年12月11日

「電車の小さなさようなら」



「電車の小さなさようなら」



小さな この子の透きとおった瞳には 何が映っているのだろう

ちょこんと かしこまって座り

あたりの様子を 遠慮がちに伺っている

目があうと 気まずそうにそっと目をそらす

手を振ると 驚いたような顔で 胸元でかすかに手を振ってくれた

立っているお父さんの袖を掴んで 信号を送る

おり際 こちらをしっかり見て「バイバイ」と言った

あの子の未来が 明るく健やかで幸いあることを祈る

これ以上の災いを 人々が招かないよう

地球への感謝と 純粋な幼子の心に時おり還ることを

忘れないでいたいよ…






Posted by 本宮千照 at 12:28│Comments(0)
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