2011年08月27日

「小さないのちから大きないのち」

「小さないのちから大きないのち」



《風と虹の谷の仲間たちへ》



「小さないのちから大きないのち」


ひぐらしたちが 生命をかけて鳴いている

せつなく美しい声で鳴いている


〈わたしはここに いるんだよ

わたしはここで 生命の喜びで いっぱいだよ〉


十六羅漢を越えて吹く涼やかな風の中

夕陽せまる山のいただきで

瞳を閉じて 地球の生命を ただ思う


この星は人々の驕りと傲慢な欲のために

もう耐えられないほどに傷ついている


「小さないのちから大きないのち」


それなのに 深く なんと深くも ありがたい

こんなに静かで平安な山の風の中

木漏れ日を受け取り 満たされている


わたしは一人でいるけれど

切なくなるほどの天地の愛を感じている


蚊に刺された腕がかゆい

ごめんなさいと思いつつ つい蚊を潰してしまった

そのいのちの痛みが いつまでも胸に残って

後悔した・・・






Posted by 本宮千照 at 22:03│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。