2010年02月26日

雪の犬

雪しんしんと降り積もるなか 一匹の犬がいた
ただそれだけが 胸にせまってやるせない

つらくはないの・・・寒いでしように・・・

しんしんと ただしんしんと限りなく天空から
こぼれるように降りしきる まっ白な浄化の雪

すべてが白く包まれて 消えてゆく
幼い子供のような あどけない顔で

ただこの氷の世界で あたたまる小屋もなく
どうしてここにいるの どんな生まれ変わりで

ここに現れているの・・・
あなたの姿にありがとう ごめんなさいだけの涙が

こみあげてくる
雪はただ しんしん しんしんと
あなたをかくしてゆくよ

暖かいあなたの体温を うばってゆくよ
それがとってもせつないの

どうか この冷たさの果てに
陽だまりの幸せが 永遠に待っていますように

何もできない私を許してほしい



photo by 上條光水


Posted by 本宮千照 at 06:00